2014.8.14_たま駅長に会いに行く①
こんばんは、鐵猫です!
今回から次回にかけて、2014年8月14日から翌15日に行った旅について語ります。
自分にとって初めての、ひとりでの新幹線乗車と、ひとりでの関西旅行と、ひとりで宿泊をした旅でもあります!
そして今回は、2日間のうち、1日目の出来事を語っていきます。
1日目は、このような行程で旅を進めました。
大宮→東京⇒新大阪→大阪→和歌山⇒貴志⇒和歌山→大阪→天王寺→久宝寺→放出→西宮…西宮北口⇒阪急梅田
この日の旅の流れをざっくり言うと、
乗り鉄→たま駅長に会いに行く&軽食→乗り鉄→チェックイン→乗り鉄&散歩→夕食→乗り鉄→就寝
といったところですが、これだけでは伝えきれないこともたくさんあるので、これから長々語っていきます。
それでは、出発進行!
大宮~新大阪 初めてのひとり新幹線
この日は朝4時に起床しました。旅の朝はいつも早起きです。(と言いつつ、たまに寝坊するやつ)
5時56分、大宮駅で上野行きの寝台特急と偶然すれ違い、思わず撮影…!
当時は何気なく撮っていましたが、この光景をもう見られないと思えば、撮っておいて良かったです。
その後、京浜東北線で東京駅まで進みました。
現在は「上野東京ライン」という便利な手がありますが、2014年の当時は大宮駅から東京駅に直通で行ける普通列車と言えばこの京浜東北線しか選択肢がなく、少しでも早く行きたい場合には宇都宮線で上野駅まで進み、ここから乗り換える必要がありました。世の中便利になったのう…。
東京駅には6時50分に到着しましたが、事前に指定席を確保していた新幹線の発車は8時0分でした。当時よほど張り切っていたことが伺えますね。。
…とは言え、時間を持て余したので駅周辺を散策してみました。「暇だ!」と嘆く暇があれば、こうして駅周辺散策をして時間を過ごす場合が多いです。
八重洲側のGRANROOFで見かけた、たくさんの風鈴が飾られた休憩スペースは、高層ビルを間近に望める涼やかな憩いの場…まさに「大都会のオアシス」といったところでしょうか。
余談ですが、この風鈴たちの中には、前回の旅の六日町駅で見かけた「趣味の風りん」と書かれたものもありました…!
新幹線が来るまでの約1時間は、これまでの旅で経験してきた、列車の1時間待ちよりも遥かに長く感じました。記事の冒頭でも書きましたが、ひとりで新幹線に乗ることや、ひとりで関西まで旅をするのが人生初の試みで、それゆえ緊張していたためかも知れません。
目的地の新大阪でさえ未知の駅なのに、当時行ったことの無かったさらに遠方の行先を見た時には尚更緊張して、「もし乗り間違えたら、乗り過ごしたらどうしよう」という余計な不安までしていた記憶。。
…そうこうしている内に、乗車の時間がやってまいりました。
今回乗車するのは新大阪行きで、下車したい駅が終点でもあるため、乗り過ごしの心配ナシです!
(列車に乗り慣れていなくて怖い、途中で寝過ごしちゃうかも…という場合は、このように下車駅までで行き止まる列車を選ぶのも一策だと思います)
では、新幹線の車窓から撮影した写真を何枚か貼ります!
有楽町駅と、ここに停まる電車たち。
新幹線に乗車直後は乗ったことを若干後悔していて、「あぁ、やってしまった」という気持ちに苛まれていました(笑)
で、この景色を見ながら「さらば、東京…」なんて悲しげに心の中で呟いたのは、恐らく自分だけでしょう…。
東京都を出て約1時間半後には、名鉄の車両たちとすれ違うようになりました。
車両だけでなく「新可児」という行先も初めて見て、ここまで来てようやく「遠くに来た」と実感。
田畑の中などにある広告看板を探すのも楽しかったです。
「727」や「ローズ羽毛ふとん」の看板が多かった他、「三ケ日みかん」など、ご当地色の強い看板も見られました。
京都駅に停車する直前には、京都タワーなどが見える京都駅前の街並が見えました。
京都は中学校の修学旅行で行って以来ご無沙汰だったので、懐かしい気持ちに…
…実は、この新幹線に乗車中ちょっとしたハプニングがありまして、、
確か、新横浜駅を出た辺りからだったかと思いますが、同じ車両に乗っていたお子様が突然
はやく帰りた~い!
新幹線乗りたくな~い!
と騒ぎ始めたんです。。
近くの席ではなかったので、このお子様に何があったのかは分かりませんでしたが、終点の新大阪駅までこの騒ぎ声を聞くことになり、実に想定外な体験をしたものでした…。もしかして、速いのが怖かったのかな?
新幹線に限らず、列車の中は多様な人々が集う場でもあるので、旅をするなら「世の中には色んな人がいるんだな」と割り切るしかない、と考えました(汗)
10時33分、新大阪駅に到着!
普通列車で少しずつのんびりと旅をするのに慣れていた身にとって、短時間で長距離を繋ぐ新幹線は「速すぎる乗り物」という意識が拭えませんでしたが、遠方で乗り鉄旅をしたい際には重宝しそうだとも考えたので、また乗車したいと思いました。
新大阪~和歌山~貴志 足跡を辿って
ひとまず最初の目的地まで乗車できたねえらいえらい…と自分を褒めつつ、在来線ホームに移動し、10時52分発の新三田行きに乗車して大阪駅で下車しました。
もう、「ここまで来たら頑張るしかないッ」なんて意気込んでいましたよ(笑)
新大阪駅から大阪駅まで乗車したこの207系も、写真で見たことはあっても実際には初めて見たので、見れて乗れただけで嬉しくなりました。
オレンジ色の大きめの吊り手が不揃いな高さに吊り下がった車内も魅力的に思えました。
どんな風に不揃いなのかは、この記事の後半のどこかに車内の様子の写真がありますので、よかったらご覧になってみてくださいませ。
次の列車を待つべく、大阪環状線のホームへ…。
しばらく立っていたら、103系と201系に囲まれました。今となっては貴重な体験(笑)
この列車は阪和線(+関西空港線)に乗り入れる8両編成で、和歌山側の4両は関空快速の関西空港行きだったため、後ろ側の列車に乗車しておきました。
日根野駅まで敢えて前側に乗ってみるのも良かったかも知れませんが、大阪ビギナーゆえ失敗が怖かったので断念。。
ちなみに、この時乗車したのは少し目つきが鋭い225系で、吊り手は先ほどの207系と同じような形状でしたが、高さは2通りのみに統一されていました。
阪和線は、大阪府と和歌山県の境界に近い和泉鳥取~山中渓~紀伊駅間の景色の変化が特に印象的で、先頭車両での「かぶりつき」をする価値も十分ありそうでした。
他の県の県境も山で区切られている場合が多いので、乗りつぶしで県境を跨ぐことがあれば、その前後の辺りで景色の変化やトンネル通過時の轟音を楽しんでみるのも良いかも知れません♪
余談ですが、紀伊駅に停車中、ホームの真下を見てみたらなんと、何本ものユリがバラストの間から茎を伸ばして花を咲かせていました。石に咲く花、なんてたくましい…
12時36分、和歌山駅に到着後、駅構内の通路を歩いていると、床のあちこちに猫のような足跡が貼られていることに気付きました。
その足跡がどこに向かっているのか、「もしかして…?」と思いながら辿った先に予想通り、和歌山電鐵貴志川線の乗り場(9番ホーム)が見えました。
初めて訪ねた人にとっても乗り場の場所を分かりやすくしているこの工夫に、好感度上昇!
そのまま乗り場付近まで進むと、切符を販売している窓口が見えましたが、窓口がかなり混んでいたので一旦退散して、改札を出て改札外の券売機で切符を買いました。
難しい考え方かも知れませんが、混んでいるというのは、それだけ人々に必要とされているということでもあるので、むしろ肯定的に見るべきなのかも、と個人的には思います。ましてや、かつて存続が危ぶまれた路線なら尚更…
それではこの列車に乗って、たま駅長に会いに出発♪
往路で乗車したのは、ラッピングなどが施されていない通常仕様の車両で、たま電車で貴志駅に近付く際に聞ける「とある放送」よりも、最初ということで敢えて通常仕様に乗ってみたかった、という気持ちが勝ったのでした。そんな自分は、初めて行く飲食店でも、とりあえず定番そうなメニューを選んでみるタイプです(笑)
折角来たのに勿体ない、と思う人もいるかも知れませんが、何を勿体ないと思うかは当人がどう思うかが全てですよ(キリッ
なお、どの仕様の車両が運転されるかは、和歌山電鐵のWebページに掲載の時刻表「ご乗車日別 全線の時刻表」で事前に確認可能で、イレギュラーがあった場合を除いて好きな車両を狙って乗車できます!
もちろん、敢えて知らないままで何に乗るかは当日のお楽しみ…というのもアリだと思いますよb
貴志~和歌山 たま駅長とたま電車
約30分間列車に揺られ、遂に貴志駅に到着…!
到着直後、駅長室でよく眠っているたま駅長に、心の中でご挨拶…。
多くのお客さんがいる中でも堂々と眠る姿に、駅長の貫禄のようなものを感じました(笑)ここまで人に慣れている猫さんも珍しいものです。。
寝ているところをあまり邪魔したくなかったので、満足するまで撮影を済ませたところでその場を去りました。
貴志駅は、駅舎そのものがたま駅長をイメージした形になっていて、屋根のてっぺんには耳と、その間には「TAMA」の文字までありました。この駅舎、1度見たら忘れられなそうなほどにインパクトがあると思います。。
駅のどこかには、この素敵なタイルが埋め込まれた所もありました。さて、どこにあるでしょう?機会があれば探してみてくださいね。
小腹が空いたので、駅舎の中にある「たまカフェ」で軽くお菓子をいただきました。
飲み物を飲み干すと、プラスチックのコップに可愛いイラストが描かれていることに気付きました。飲む前は絵柄がコーヒーの黒さに同化していて気付かず、まるで仕掛けが施されているかのよう…
鳥居に「ねこ」と書かれた、ねこ神社にもご挨拶…
現在この神社は「たま神社」に変わっていて、たま駅長を祀っています。
和歌山駅までの復路で乗車したのは、先頭部分に耳が付いた「たま電車」!車内外の至る所に、たま駅長をイメージしたデザインが施された、とてもかわいい電車です。もはや南海22000系の面影なんてない
※写真は和歌山駅で撮影したものです。貴志駅では人が多くて撮影できませんでした(笑)
この車両は観光列車の要素が強く、独特な座席形状などの内装の都合上、大人数での利用に適しているとは言い難いですが、さほど混んでいない時期に乗りに行けば車両の魅力を存分に味わえそうだと言えます。
参考までに、自分が乗りに行った夏休み真っ盛りのこの時期でも、乗客全員が座席に座れていました。
もちろん、日や時間によっては混む可能性もありますけど、混んだら混んだで路線の永続に一歩近付いたと考えるようにしましょう…。
ちなみに、車内の様子はと言うと…
中吊り広告ならぬ、中吊り暖簾があり…
たま駅長(が描かれた板)が、オリに入れられて見せ物にされており…
壁やシートの模様、照明まで猫仕様になっていました!
この他、猫と関係した本が並べられた本棚や、ドラえもんの人形がたくさん並んだ棚、猫の足跡が散りばめられた床など車内全体が猫尽くしで、猫好きにはたまらない車両かも知れません♪
貴志駅から和歌山駅に向かう途中の伊太祈曽(いだきそ)駅では、こちらに手を振ってくれている、たま駅長の着ぐるみとご対面!
中の人、暑い中おつかれさまです…
和歌山~大阪~西宮~阪急梅田 のんびりと
223系の吊り手は、207系などより小さい、白い丸の形状でした。
言い方が悪いかも知れませんが、独特な内外装の車両に乗った直後に量産型の車両を見ると、味気ないとか面白味がないとか、そんなことを思う気持ちになりました。
223系に罪はないんです。ただ、それだけ、たま電車のインパクトってすごかったんだなと…。
16時13分に大阪駅に到着後、駅近くのホテルでチェックインを済ませ、大荷物を置いて再び外に出ました。
何をしに外出したのかというと…乗りつぶしです♪
まずは大阪環状線の外回りで天王寺駅へ、その後、大和路線の区間快速に乗り換えて久宝寺駅まで乗車しました。
久宝寺駅で下車した際、ウグイス色の201系と対面…!この色に違和感を覚える人もいるかも知れませんが、なかなかお似合いだと個人的には思います。
僅かに時間が余ったので、一旦改札を出てみて、夕日と雲に染まりかけている駅前の街並みをボーっと眺めていました…
こういう少し不安定そうな空模様って、旅心をくすぐられるんです。
その後、おおさか東線の放出行きに乗り換え、201系のフッカフカの座席に癒されるひととき…。
2008年に開業した路線で201系を定期運用に就かせている違和感はさておき、これまで新しめの車両に乗車し続けていたため、古い車両の乗り心地には新鮮味を覚えました。
ちなみに、放出の読みを知らない方のために話しておくと、放出は「はなてん」と読みます!
ここ、テストに出るよ!(難読駅名テストには本当に出るかも?)
放出駅からは、片町線・JR東西線・JR神戸線を経由する、西明石行きに乗車。その時の様子がこちら…
207系の不揃いな吊り手、見慣れて使い慣れればなんてことないので嫌いじゃないです。
18時45分、西宮駅で下車し、西宮北口駅付近まで徒歩で移動しました。
西宮駅を出発した直後はまだ多少明るかったですが、西宮北口駅に近付くに連れて夜の景色に変化していきました。
そもそも西宮で下車したのは、関西旅行で西宮に行ったことのある家族に「西宮はいいぞ。阪急電車もいいぞ」と勧められたのがきっかけで、半信半疑な状態で西宮の街を歩いてみましたが、期待以上に綺麗な街並みだと思いました。
昼頃からしばらく列車内のこもった空気を吸い続けていたゆえか、約1kmの道のりを歩くのは疲れるどころかむしろ爽快に思えました。やはり、乗り鉄旅の合間に散策するのは良いなぁと…
この日は、西宮北口駅近くにある西宮ガーデンズの4階の飲食店で夕食に。とても美味しかったです♪
夕食の後は西宮北口駅まで歩き、阪急神戸線で梅田駅まで戻りました。
梅田駅に到着後、ホームの多さに惹かれていた記憶があります…
余談ですが、西宮に行ってみたという話を旅の後日に会社の同僚(兵庫県出身)に話したところ、「さてはアニメの聖地巡礼かい?」と予想外な返答が…。
実は自分、西宮がアニメの聖地とされていることを知らない状態で行っていたのでした。。
何のアニメの聖地なのかはご存じの方も多いかも知れないので敢えて伏せておきますが、ふらりと立ち寄った場所が偶然アニメの聖地だったと知ると、たとえタイトルだけ知っているのみのアニメでも何となく少し嬉しくなります。
ホテルに戻る途中、大阪駅の構内に「駅鉄」が期間限定出店しているのを見かけ、新幹線の形をしたケーキを1つ買ってみました。
自分が買った「はやぶさ」の他にも「のぞみ」「こだま」「つばめ」「ドクターイエロー」もあり、なかなかに迷わせてくれました(笑)
このケーキは購入時は凍っていて、冷蔵庫に5時間程度入れて解凍した上でいただく…というものです。
食べた感想は、次回投稿予定の、この旅の2日目についての記事で紹介したいと思います。お楽しみに!
乗車した車両の車両番号
モハE233-1041(大宮~東京)
785-2338(東京~新大阪)
クハ206-1028(新大阪~大阪)
クモハ224-5015(大阪~和歌山)
2272(和歌山~貴志)
2705→2275(貴志~和歌山)
クモハ223-4(和歌山~大阪)
モハ224-5011(大阪~天王寺)
モハ220-32(天王寺~久宝寺)
モハ200-149(久宝寺~放出)
サハ207-1101(放出~西宮)
7117(西宮北口~阪急梅田)
以上、全825.9km
(内、18きっぷ使用区間229.1km)
最後までお読みいただき、ありがとうございました!