半人前なりの日常ときどき旅趣味語り

ほんのり鉄分を含んだ、過去の旅の思い出を

2013.8.31_郡山車両基地まつり_東北本線、水郡線、水戸線…

おはようございます、こんにちは、こんばんは。鐵猫です!
今回は、2013年8月31日に行った鉄道旅と、それを兼ねて行った「郡山車両基地まつり」での思い出を語っていきます。

この日は、このような行程で旅を楽しみました。
大宮→宇都宮→黒磯→郡山→磐城塙→水戸→小山→大宮

 

郡山車両基地まつりに行こうと思った切っ掛けは、この年の8月2日の旅で立ち寄った郡山駅で、このイベントの宣伝ポスターを見かけたことでした。
ほぼ毎年開催はしているものの開催時期は毎年異なり、18きっぷシーズン外に開催する場合もありますが、2013年はシーズン内だったため、「行くなら今でしょ!」というノリで行く事にしたのでした。


それでは出発進行!

 

 

大宮~黒磯 直流電車vs交流電車!?

7時13分、大宮駅から宇都宮行きに乗り、宇都宮駅で黒磯行きに乗り換えました。

実は、計画上では大宮駅5時36分発の列車を狙っていたはずでしたが、大寝坊をしたことにより、この時間となりました。。
大失敗は大失敗であるものの、そこで凹んで行動を止めていては旅に行くことすら出来なくなると割り切り、悲観はせずとにかく進むことにしたのでした。

 

黒磯駅に到着すると、701系107系の姿を発見!
交直デッドセクションが現在と異なる位置にあった関係で、黒磯駅まで交流専用車も入線が出来た頃の、今となっては貴重な光景です。

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こういう構図だとなんだか、701系vs107系&205系って感じがしません?(どこが)
偶然にも、701系と107系は車両形式の数字もひっくり返した同士だし。。

 

次に乗る郡山行きの発車まで時間があったので、駅構内を軽く散策してみました。

先ほどの車両形式繋がりの話をすると、先ほどの107系には「クモハ107-107」という車両番号の車両が連結されていて、107という数字が連なっていて面白いなーと思いながら撮った写真もあります。

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それにしてもこの、アイボリー地にピンクと緑のラインカラーという独特のカラーリング…鉄ちゃんの間では「サンドイッチ」と呼ばれることもあるそうですが、自分は何故か「ひし餅」を連想しました。。でも確かに、色の順番からするとサンドイッチの方が近いかもね

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※このイラストは「いらすとや」さんから拝借しました。


ここで突然ですが、ちょっとしたクイズを出します!
この4両編成の電車は4両とも107系ですが、手前の2両と奥の2両では、側面に異なる部分があります。さてどこでしょう?

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上の写真だけでは分かりにくいので、奥の2両を別の角度から、近付いて撮った写真もヒントとして載せておきます。

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…では答えを出します。

 

 

答えはズバリ、車両番号

…も、もちろん異なるのですが、大きく異なる部分としてはドアとドアの間の窓の数です(もっと細かく言えば色々と違いがあるらしいですけど、ひとまずパッと見で分かりやすい部分はこれということで…)
手前の2両には戸袋(ドアが入る部分)に窓がありますが、奥の2両にはそれが無いんです。

ちなみに、手前に見えるのは「前期型」、奥に見えるのは「後期型」と呼ばれているタイプだそうです。
同じ形式でも内外装が異なる…といった違いは他の形式にもたくさんありますが、自分は各形式における○次型等の分類まではいちいち覚えていない勢で、余裕のある時に間違い探しをしてみる程度に留めています。
学生時代ほぼ毎日乗っていた武蔵野線では、自力で「顔詐欺編成」と「ゲテモノ4種混合編成」を見抜きましたよウフフ…

 


その後、ホームを歩いていると、ホームの端にあった危険立ち入り禁止の看板を見つけて、よく見ると「大宮支社」の文字が書かれていることに気付きました。

大宮支社が管轄する駅は南北に広範囲で、黒磯駅より3駅先の豊原駅まで続いています。
それゆえ「大宮支社」の文字は決して誤りではないのですが、あまり遠くに来た実感がしなくなったというか、安心感を覚えたのでした。
ただそれだけです。特にツッコミを入れる気はないです。。

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黒磯~郡山 会場までごゆるりと

黒磯駅からは、この記事の最初の写真で左側にチラッと登場した、701系に乗車しました。
2両のE721系と4両の701系が連結していた6両編成の列車で、701系の方が若干空いていたため、そちらに乗ることにしたのでした。なお自分は、ロングシート派です!

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10時40分、郡山駅に到着して改札を出ると、会場に直行する列車の体験乗車の列が見え、自分も並ぶことに。
当初の予定ではもっと早くに家を出発してこの列車に乗りたかったのですが、大寝坊したため11:00発の回になりました(笑)でも乗れたからヨシ!

駅から会場までは道のりにして約1.5kmありまして、歩くとそれなりに時間がかかるため、臨時バスやこのような直行列車を運行していたようです。地元以外から列車で来た人を歓迎していることが伺える、粋な計らいですね!

ちなみに、こちらが列で配布された整理券。乗車した車両はオモテ側(どっちがオモテなのか分からないけど)に印字されている通り、キハ110系でした。

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体験乗車の列車は、普段お客さんを乗せて運転する線路とは異なる線路を通るため、ゆっくりゆっくり進んで行きました。
その速度は正確には確認できませんでしたが、列車の速度にしては「走っている」というよりも「歩いている」と言える状態に近いほど、ゆっくりでした。

 

それでは、乗車中の様子をいくつかご紹介!
 

発車して約3分後、DE10形ディーゼル機関車と機関士さんの姿が見えました。
列車の乗客に向かって手を振ってくれていて、優しかったなぁ…

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そこから約5分進んでいると、車両の解体場が…
列車内のどこかから「あ、電車の処刑場!」という発言が聞こえて「シーッそれは言わないお約束!」とツッコミを入れたくなりました(笑)

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さらに約2分後から徐々に、車両センターにお泊まりしている車両たちが見えてきました。

最初に間近に見えたのはE531系。でも登場するなり「ここまで来てこれかよ~!」と言う人もいました。。
自分はこの車両わりと好きだから胸熱だったのに。。特にスカートが交換された後の前面がカッコよくて、それでいて内装は暖色系で…おっと話が脱線しました(笑)

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郡山駅を出発して約13分後、郡山総合車両センターに到着!
オリジナル駅名標と共に、中の人たちが歓迎してくれていました♪

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郡山車両基地まつりでのひととき

さてここからは、イベントでの様子をお見せしていきたいと思います!

 

ここで保存車としてひっそり活躍している蒸気機関車、78693号機。

撮影した反対の側面では外装部分をある程度外して、蒸気機関車の内部構造を公開していました。まるで、理科室にあった人体模型のような…言わば、車体解剖模型…?なんてね
デフレクターが片側にしかないのも気のせいではなく、このためです。

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78693号機の後ろに小さく顔を出していた、仙石線205系3100番台。

電化区間の殆どが交流区間の東北地方では劣勢希少な直流専用車で、前面のLED方向幕部分が左右非対称な所が特徴的(?)な、先頭車化改造のお顔をしています。
関東から来た来場者の中にはこの顔を見て、八高線南武線などの路線を連想した人もいたかも知れません。安心してください、自分もそのひとりですよ。

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休憩車両には、E721系が使用されていました。

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会場で配布されていた案内には「721系」と書かれていましたが…知らない方のために念の為申し上げておくと、この車両はE721系です。
Eの付かない721系は、JR北海道で活躍している全く別の電車です。。中の人に直接ツッコミを入れる鉄ちゃんもいただろね…

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Eの付かない721系はいませんでしたが、北海道からやって来た車両はいました。

何両か連結されている内、一番手前に見えるのはキサハ144形(キサハ144-103)でした。キハはよくあっても、キサハは見かける機会が少ないかも知れません。
そしてこちらの車両、現在はどうしているのか?と気になって調べたところ、何と、SL銀河の客車に改造されて、現在も活躍しているそうです!廃車されてなくてよかった…と謎の安心感を覚えたやつ

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こちらでは、いくつもの台車がビニールハウスに。。
雨風をしのげる屋根の下で栽培…ではなく、そうした場所で保管したくても、他に置く場所が無かったのでしょうか…なかなかシュールな光景です。

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台車ビニールハウスの隣では、E531系の中間車が1両だけ置かれていました。台車も床下機器も連結器もピカピカ!
こうして中間車の連結部分をバッチリ見る機会も、車両基地イベントならではかも知れませんね。

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また、ミニSLの乗車コーナーもありましたが、見るからに親子客向けのようだったので、単独客である自分が彼ら彼女らの席を奪う訳には行かない!と思い、傍から見守るだけにしました。

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こちらは車両センターの見せ物ではありませんが、会場内の浴場用温水ポンプで、どう見てもガ○ャピンにしか見えないキャラクターが、現地の方言らしき口調で何か言っていました。。
※立ち入り可能な範囲内で撮影しています。

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上の画像の文字を、読めない部分を除いて文字に起こすと、、

おめさんら 湯うまぐつかってっかい。
湯はたげん……… うまぐつかってくんちよ
たのむぞい!

うーむ、私の知っているガチャピ○の口調ではないですぞ…(ム○ク風)

 

それから、会場内の別の場所で見かけたこの人も、何かの版権モノのような顔をしていますね。なんとかエモン的な…おっと誰か来たようなのでここまでに(汗)

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しばらく歩き回るうちにお腹が空いてきたので、会場内の食堂で昼食を摂ることに。

そこではカレーライスを注文したのですが、普段少食な自分にとっては予想していたよりもかなりご飯が大盛りで、、でも味はすごく美味しかったです。

ただ、列車に間に合うか危うかったため、急ぎめで頬張りながら完食しました。
そのカレーライスの写真は撮り忘れていたようですが、それほど当時急いでいたということが当時を振り返ってみて察せました。。

 

 

郡山~大宮 たのしい水郡線水戸線の旅

急ぎめに会場を出て、車両センターから郡山駅まではバスを利用しました。

その後、軽く急ぎ足で、水郡線の列車に乗車!
水郡線郡山駅から水戸駅までを運行する列車は1日に6本のみで(2013年時点)、この列車をもし逃してしまったら、次の列車の発車は2時間後…だから急いでいたのです(笑)

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「そんなに急がずとも、大宮までであれば東北本線か新幹線で帰れば良いじゃないか」

と思うかも知れません。鉄ちゃんでなければ多分そう思いますよね?

 

何故、ここまでして水郡線にこだわったのかと言いますと、郡山車両基地まつりと同様に、8月2日の旅で郡山駅を訪ねた時の発見が切っ掛けでした。細かい鉄ちゃんの方のために申し上げておきますと、、郡山駅から安積永盛駅までは厳密には東北本線です。 

その日の記事にも少しだけ書きましたが、列車を乗り逃して駅構内を散策していた際に水郡線の列車を見かけて、「いつか乗れるタイミングを見計らって乗ってみたい」と思ったのでした。
ましてや、薬疹に苦しんだばかりで次いつ来られるか分からないという不安もあったため、機会は掴める時に掴みたいという気持ちが強かったのです。。

 

 

ここからは、水郡線に乗車中の様子をいくつかご紹介!

 

キハ130系の座席は、オレンジ色を基調とした、淡くカラフルな優しい印象の模様をしていました。
座面部分は、中央線快速のE233系の背もたれ部分の模様と少しだけ似ているようにも見えます。

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小塩江駅駅名標の横には何故か、ピンク色のバラが咲いていました。
一体、いつ誰が植えたのでしょう…こうして綺麗に花を咲かせているということは、誰かに育ててもらえているのかも知れませんね。

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磐城塙駅で、対向列車の通過待ちのため一旦停車。
その間、自分と鉄ちゃんらしき人たちが列車を降りました。やっぱりそうするよね!(笑)

この特徴的な駅舎は森林をモチーフとしていて、コミュニティプラザや図書館も併設されているそうです。
顔が付いているように見えて、アポ■チョコのようにも見えて…外観だけでなく中も素敵らしいですが、今回は時間の都合で外から見るのみにしておきました。

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水郡線には「奥久慈清流ライン」という愛称がありまして、その愛称にふさわしい綺麗な久慈川の姿を見ることができました。

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水戸駅に近付くにつれて、8月2日の旅で真下から覗いた、水戸芸術館のシンボルタワーの姿も…!

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終点の水戸駅に到着後、水戸線の小山行きに乗り換えて、少しずつ暗くなりつつある外の景色を楽しんでいました。水戸駅から友部駅までは常磐線だということも、もちろん知ってますよ。ただ今後は、案内上の路線名優先で書く方針としたいです。

水戸線の沿線は、石材店がかなり多かった印象…。また明るい時間に乗ってみたいです。

 

そして、18時22分頃、小山駅に到着!

小田林~小山駅間での、デッドセクション通過時の照明落ちも初体験できて、心の中でニヤニヤが止まりませんでした(笑)
照明が落ちる光景は、地元民にとっては日常だと思いますが、知らないで乗った人はきっとビックリすることでしょう。。。

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そこから先は、宇都宮線でまっすぐ大宮駅まで帰り、この日の旅を終えたのでした。

 

 

旅を終えて…

2013年夏の18きっぷの旅は、これにて終わりました。

ちょっとした切っ掛けで、半ば勢いで始めた旅ではありましたが、予想以上にたくさんの体験や学びを得られて、また、「鉄道ひとり旅」を不定期的な趣味のひとつとして追加できて、行動してみること、チャレンジしてみることの大切さを実感したと考えています。

自分の気持ちを前向きに動かしてくれた鉄道という存在に感謝しながら、敬意を払いながら、今後もまた時々旅をしたいと思いました。

9月は仕事で多忙になるため使えそうにないと判断し、あと1回分余った18きっぷは、ちょうど9月上旬に遠出する予定があった家族にあげることにしました。
親には喜んでもらえたので、自分にとってはこれで満足です。

 

あと、これは余談ですが、郡山車両基地まつりで配布されていたクリアファイルにE653系のシールが貼られていたのが気になりまして、その裏をペラッとめくってみたらなんと「2012」が隠れていました…。
昨年の余りものか、はたまた印字ミスかは分かりませんが、捨てずに使い回せるよう工夫するとは…エコですね…!!
極論言えば、年を書かなければ何年でも再利用できる説

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乗車した車両※記録したもののみ

サハE231-6034(大宮~宇都宮)
モハ205-604(宇都宮~黒磯)
クモハ701-1017(黒磯~郡山)
キハ111-103(車両センター行き体験乗車)
クハE720-10(車両センター内休憩車両)
キハE130-11(郡山~磐城塙)
キハE130-2(磐城塙~水戸)
モハ415-1505(水戸~小山)


総移動キロ数:455.8km

 


最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

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