2013.8.21_最高地点へ_中央本線,小海線…
薬疹の病み上がりでも諦めきれず…
どうもお久し振りです。鐵猫です!
リアルがバッタバタで、更新が滞っていました(;・∀・)
さて今回は、人生2度目の18きっぷの旅の思い出を、余談も交えながら語りたいと思います。
この日は、小海線沿線にある鉄道最高地点に行く事を目的として、このような行程で旅をしました。
大宮→新宿→高尾→塩山→甲府→小淵沢→野辺山→小諸⇒軽井沢⇒横川→高崎→大宮
(⇒は18きっぷ不使用の区間)
なお今回の旅記録も、本文が6000字程度あるので、時間に余裕のある時に読んでもらえると嬉しいです(笑)
それでは出発進行!
大宮~高尾 E233系で非日常の入り口へ…
大宮駅に到着したのは5時30分頃。この日は埼京線からのスタートです。
6時台からこの駅に来始める湘南新宿ラインを待つよりも、埼京線の各停に乗る方が新宿駅着が早かったので、埼京線を選ぶことにしました。
乗車した車両は、この年の6月末にデビューしたばかりの新入りさん、E233系7000番台。
先頭車にアンテナがたくさん生えているのが特徴的で、カッコいイイ車両だと思っています。
E233系自体は学生時代に何百回も乗車したことがありましたが、埼京線では205系やりんかい線の70-000系のイメージが強かっただけに新鮮味を感じられました。
車内は、7人掛けの座席に1~3人しか座っていない程ガラガラで、ここまで密じゃない埼京線上りに乗ったのもまた初めてだったものですから、より新鮮味が深くて…。
馴染みのある路線でも時間帯を変えて乗るだけで新たな発見が出来るんだなぁと気付きました。
6時17分、新宿駅に到着しました。
時間帯ゆえか、乗降者数世界一の駅のわりには駅構内の人口密度が低かったです。よく考えたら、さっきの埼京線の車内も空いていたし…
もし今後、新宿駅を通るルートで行程を組むとしたら、なるべく早朝を狙うようにしたいと思いました。
その後、12番線ホームに向かい、中央特快に乗り換え。
乗車率は座れるか座れないか微妙なくらいで、自分は殆どの区間で立っていましたが、そのおかげで一瞬ながら豊田車両センターのクハ201-1をチラ見できましたよ…!
高尾駅が近くなるにつれて耳に違和感を覚え始めて、景色が少しずつ長閑なものに変わりました。
高尾~小淵沢 だんだん耳が痛くなる~
高尾駅で小淵沢行きの列車に乗り換えました。ここから先は115系にバトンタッチ。
年齢差の大きい新旧の並びを見ていると、なぜかこう、萌えるんですよね。
この車両たちがどんな会話をしているのか…なんて想像しちゃいます(笑)
山梨県に入ると、「ハッピードリンクショップ」と書かれた自販機コーナーを何度も見かけるように。
それが何なのかググってみたら、山梨県内の至る所にあり、近辺の他県にも設置されている自販機コーナーだそうです。
なお、このハッピードリンクショップには「ハピドリ」という略称もあるみたいですが、某海外グロアニメに似ている気がするのは気のせいということにしておきましょう…
勝沼ぶどう郷~塩山駅間での景色がステキに見えたので、走行中に思わず撮影。
山梨県には夜景が綺麗な場所が多数あるらしく、小学生の頃に行った山梨へのバスツアーの帰りに、中央道で夜景に見とれていた記憶があります。
機会があればまた夜に訪ねてみたいなぁ…
塩山駅では、特急列車の通過待ちのため15分程度停車しました。
この間、じっとしているのは何となく勿体無い気がして、一旦改札を出ることに。
自分の他にも同じことをする人が何人かいて、それも全員18きっぱーだったようで、勝手ながら仲間がいる気持ちになれて嬉しかったです。
駅を出て少し歩いた場所に、信玄公の像と、そのすぐ近くには信玄公をイメージしたと思われるトイレがありました。
他の場所では見れそうにないご当地トイレだと思ったので、すかさずパチリ。
ここでもしトイレから誰か出てきたら、色んな意味でここで旅が終わっていたかも…(汗)
ちなみに、このバカ停長時間停車中でもドアは開きっぱなしなので、虫さんが無賃乗車してくることがよくありました。
自分自身はSATSUGAIレベルの毒を持った虫以外ならバッチコーイだし、山間部だから虫が多いのは致し方ないんですが、車内の何人かの乗客が虫を見て怖がっていたので、開けっぱなしにしておくのは考え直してみた方が良いのかも?なんて思いました。
その後、甲府駅でも長時間停車があり、この間には手洗い休憩を済ませました。
こういう大きめの駅で長時間停車があると、合間に買い物やプチ散策も出来たりするので、とても重宝します♪
甲府駅の次に停車したのは、竜王駅。
某RPGをプレイしたことがある方にとってはピンとくる駅名かも?
ひらがなで書かれていると、より一層「世界の半分をお前にやろう」感が増した…ような!?
その後、小淵沢駅の1駅前の長坂駅でボックス席が空き、1駅だけでもゆったり景色を楽しめて満足♪
小淵沢~野辺山 いざ最高地点へ!
小淵沢駅に到着後、次の列車まで40分以上時間が空いたので、駅周辺をウロウロ。
駅の入り口の右側では、紅白のポストが仲良く並んで口を開けておりました。
ここから乗車するのは「八ヶ岳高原列車」で、見た目はごく普通のキハ110なんですが、電光掲示板で案内される種別の英語表記がExtraLocalになっていました。
あまり見かけない表現かも知れませんが、調べたところ他の路線でもこの英語を見かける機会はあるようです…!
ちなみに、翻訳ツールでこの英語を翻訳させたところ
「余分なローカル」
だそうです。やっぱり意味わかんない。。。
あと、すっごい個人的な余談なんですけど、小淵沢の「淵」って漢字を書くの、少し難しくないですか…?
八ヶ岳高原列車の車内では、路線や沿線の紹介を交えた自動放送が流れていて、清里~野辺山駅間の踏切の手前で「踏切の所が最高地点です」と言っていたのが特に印象深かったです。
11時29分、野辺山駅に到着!
駅のホームには「JR線最高駅野辺山」と書かれた柱が立っていました。
木の表面を削り取って作った柱が何ともワイルド!
鉄道最高地点があるのは、野辺山駅から小淵沢方面に約2km離れた場所で、薬疹からの病み上がりの身体でこの道のりを歩くのは大変かもと考え、駅前に停車していたタクシーに乗ることに。
「最高地点まで」と言っただけで目的地まで連れて行ってくれたのは、当たり前のこととは分かっていても嬉しかったです。。
天気が良く道も空いていて、混雑にも巻き込まれることなくあっという間に最高地点に到着!
写真では分かりにくいかも知れませんが、最高地点の柱近くにある「鉄道神社」には、 SLの動輪とレールが祀られていて、本坪鈴の代わりに犬釘が吊り下がっていて、賽銭箱はもしかして枕木…?
そんな鉄分の濃厚な神社で、これからの旅の安全を祈願(^人^)
最高地点でのひと時を愉しんだ後、復路でもタクシーを利用することに。
電話をして10分後に来てくれたのは何と、往路と同じ運転手さんでした!
次に乗車予定の列車の時刻を伝えると、発車まであと2,3分のところで駅に到着してくれました。
そんな時、アホなことに10,000円札と少額の小銭しか持っていないことに気付き、仕方なく10,000円札で運賃を支払うことに…。もちろん良い顔はされませんでしたが、ギリギリでお釣りを出しきってくれました…。
タクシーの運転手さんには申し訳なさとありがたさの極みです。。。
野辺山~横川 18きっぷを過信しないで
野辺山駅に到着後、小諸行きの列車に乗車。
お昼どきでお腹が空いてきたので、小淵沢駅前で買った鮭おにぎりを頬張っていました。
山々の緑を見ながらの食事というのもなかなかにオツなもので、また乗る機会があれば次はかつサンドを食べながら景色を楽しんでみたいです♪
小海線の小淵沢駅から小諸駅までの景色を簡単に説明するとすれば、乗り始めてしばらくは森林に囲まれていて、次第に民家などの建物がよく見える開放的となって行く、というイメージでした。
また、小海線のどこかには、こんな可愛らしい駅名もあります。
太多線の姫駅と仲良くできそう!?なんてね
小海線にはイメージキャラクターが2人(?)いて、キハE200の方は「こうみくん」、キハE200の擬人化みたいな娘は「ぶりっとちゃん」というらしいんですが、ググるまで擬人化の方を「こうみちゃん」と思い込んでいただけに、意外な名前でショックが大きかったです(笑)
中の人のネーミングセンスにただただ脱帽。。。
ひと昔前まで「こうみくん&ぶりっとちゃんの部屋」という長野支社の公式Webページがありましたが、最近覗いてみたら「お客様がお探しのページは見つかりませんでした」と返されたので、あとはお察しくださいませ…
これはきっと娘の名前がアウトだったのかもね
列車の終点・小諸駅まで乗車し続けた後、しなの鉄道の軽井沢行きに乗り換えました。
ここで乗車したのは115系ですが、なんとこの車両、トレインチャンネル的なものが設置されていたんです!
それでいて、ドアは手で開ける旧仕様というギャップ!!まさに萌え要素ですね(えっ…)
しなの鉄道の小諸~軽井沢駅間をひと言で言えば、山の景色を楽しめる区間で、信濃追分駅に停車中に浅間山がバッチリ見えたのが特に印象深かったです。
終点の軽井沢駅で下車して改札に向かうとなんと、改札に長蛇の列が!
何事か?と思ってよく見たら、18きっぷを片手に持った人たちでした。
先ほどの小諸駅では、小海線としなの鉄道の乗り場が改札で隔てられておらず、列車内で検札もなかったので、小海線からそのまま乗り換えて来てしまった人が多数いたようです…。案内をちゃんと読まないからこうなるんだって
18きっぷの旅をしていると、18きっぷにまつわるこうした場面に遭遇することも時々あって、そんなハプニングを笑って許せるくらいの心の余裕も旅には必要かも知れません。
なお自分は、しなの鉄道に乗る前に小諸駅で一旦改札を出て乗車券を買っていたので、長蛇の列をあっさりスルーしましたとさ。とは言え、人混みには多少足止めされたけどね
その後、軽井沢~横川駅間を運行するJRバスの乗り場に向かいました。
お気付きの方もいるかも知れませんが、軽井沢駅は長野新幹線(現在で言う北陸新幹線)も停車するので、大宮駅までラクに帰ることもできます。
もし旅の途中で体力維持がしんどくなったらこの手を使おうと考えましたが、出発時より何故か元気になっていたので、本来の予定通りバスに乗ることにしたのでした。
バスの発車時刻は、しなの鉄道の列車の到着時刻の約10分後に設定されていて、自分がバスに乗った時点ですでに発車時刻ギリギリ。
でもその後で、先ほどの長蛇の列に並んでいたと思われる人たちが続々と乗り始め、発車予定よりも大幅に遅れて発車しました。
ちなみに、このバスで18きっぷは使えず、運賃は車内で現金で支払う形になっていますが、JRだから18きっぷを使えると思い込んでいる人もたまーにいるみたいです…。だから案内はちゃんと読もうね
横川~大宮 小淵沢で会った人だろ
横川駅を訪ねたのは人生2度目で、中学生の頃に鉄道文化むらに行った時以来でした。
中学時代は「鉄道マニア」という言葉をチラッと聞いたことはあっても、「ふーん、そんな趣味もあるのか」程度にしか思っていなくて、まさかその5年後に鉄ちゃんの仲間入りをするなんて誰も想像していなかったと思われます。
そんな予想外なことがあるから、人生って楽しいですね(笑)
で、今回はその鉄道文化むらには立ち寄らず、列車の発車時刻が近くなるまで横川駅の付近を散歩することに。
この日は駅名標などに海抜が書かれている駅を見かけることが多く、横川駅の駅名標には386.56mと書かれていました。
最高地点から1,000m近く標高が下がったと知って、これまで辿った道のりの険しさと、そんな道でも安全運転に努めていたことを強く実感…。
何気なく走っている鉄道車両ひとつも、安全に走れるようになるまでには多くの人々の力や知恵などが結集していて、「この路線は見ごたえが悪い!」「揺れまくっていて乗りごこち悪い!」とか軽々しく文句を言っちゃいかんと反省。。。
ひとしきり歩き終えて、横川駅の改札内で電車などを撮影していると突然
「ねぇ、さっき小淵沢にいたでしょ?」
と、知らない人が自分に話しかけてきました…!
内心すごく驚きながらも「はい、そうですけど…」と返すと
「野辺山とかでもササッと写真を撮っているのを見かけて、プロの撮影者かと思ったよ」と言われました。
撮影に使っていたのはスマホのカメラだし、服装は思いっきりA系だったんですけどね…
その後、自分を目撃していた人が他にも数名いたことが分かり、その目撃者たちとも会話が弾んだので、信越本線でボックス席を共にすることに。
これまで乗った路線や、この日の行程など、鉄トークに花を咲かせ続けていました。
そんな楽しい時間はあっという間に過ぎ、気付いたら高崎駅に到着…
話に夢中になり過ぎて、信越本線の景色は殆ど覚えていないですが、とにかく楽しかったからヨシ!
いずれ景色を拝みに再乗車したいです。
その後は、帰り道がそれぞれバラバラだったので、高崎駅で解散して、自分ひとりで大宮駅まで帰りましたとさ。
旅を終えて…
何度かチラッと話していた「薬疹」について詳しく話すと、この旅の2週間前、薬の飲み合わせが原因で薬疹に襲われて、えげつない寒気と頭痛も感じ続けていて、夏季休暇中はほぼずっと寝込んでいました。
そんなことがあり、旅当日も本調子では無かったんですが(本調子の80%くらいだったかな?)、旅に出たい気持ちが抑えきれなくて、むしろ旅をすれば元気になれるんじゃないかと思ったくらいで、朝4時くらいに起床して家を飛び出しました。
体調を崩さないか心配しながらの旅ではありましたが、結果的には出発時よりも心身ともに健康に近付いたと自覚しています。
この旅を終えて数年後の視点として1点お小言を述べるとすれば、昼食の時間を考慮した行程を組めるようになると、また一味変わった旅にできそうではないか?というのがこの日の反省であり、これからの期待でもあると考えました。
乗車した車両
モハE233-7202(大宮~新宿)
クハE232-512(新宿~高尾)
クハ115-1065(高尾~塩山)
モハ114-1176(塩山~甲府)
クハ115-1104(甲府~小淵沢)
キハ110-115(小淵沢~野辺山)
キハ110-114(野辺山~小諸)
クハ115-1017(小諸~軽井沢)
モハ114-1090(横川~高崎)
サロE232-3028(高崎~大宮)
今回はここまで!
最後までお読みいただきありがとうございましたm(_ _)m