半人前なりの日常ときどき旅趣味語り

ほんのり鉄分を含んだ、過去の旅の思い出を

2013.8.2_初めてのひとり旅_常磐線,磐越東線…

初めてということもあり、みっちりと計画を立てた「つもり」だった…

 

どうも、鐵猫です!

今回は、いまから丁度7年前の今日、2*歳にして初めて経験した青春18きっぷの旅について語ろうと思います。

字数が約6000字とやや長いため、見出しと画像だけ見て帰るのも全然OKです(笑)

 

この日はこのような行程で旅を進めました。

大宮→上野→取手→土浦→水戸→いわき→小野新町→郡山→新白河→黒磯→宇都宮→大宮

 

それでは出発進行!

 

大宮~上野~取手 予想外の「密」 

18きっぷを自動改札機を通せないことは知ってはいたものの、駅員さんにきっぷを提示して改札を通ることに慣れておらず、コミュ障気味でもあった自分にとってはちょっぴり緊張(汗)

いきなりは不安だったので、見知らぬ先輩18きっぱーさんたちの改札の通り方を傍から確認していました。

おそるおそる改札の駅員さんに18きっぷを見せると、特に何事もなくスタンプを押され、「いってらっしゃいませ」と言われて改札を通してもらえました。

こうして念願の18きっぷデビュー!(∩´∀`)∩ワーイ

 

 

5時50分、高崎線から来た上野行きの普通列車に乗って大宮駅を出発し、そのまま終点の上野駅まで乗車し、一旦改札外に出ることに。

何度も降りたことがある割には公園口からしか出た記憶が無かったので、今回はパンダ橋口から出てみました。

 

朝6時台の駅前や駅構内の人並みは疎らで、ちょっぴり怪しげな曇り空ながらも風が心地よくて、「いい朝だな~」なんて暢気に時間を過ごしていました。

馴染みのあるはずの場所でも、時間や視点が異なることで別世界に見える不思議…

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少しの間、外で息抜きしたら再び改札内へ。

「今日は平日だから、きっと電車も空いているはず♪」なんて思いながら、ルンルン気分でホームに向かっていました。と言っても、スキップはしていませんよ 


列車が来る数分前にホームに到着出来たので何とか座れはしたものの、想定していたよりもかなり乗客が多い気がしました。

発車する頃には、向かいの座席の上にある窓から、外が僅かしか見えない人口密度に…。

駅に停車する度に次々と乗客が増え、それに比例するように謎の不安が強まるばかりでした。

 

乗客たちの様子を見ていると、20歳前後と思われる年頃の男女の比率が高く、よく見るような通勤ラッシュとは異なる雰囲気でした。彼らの身なりも、街中でよく見かける私服というよりは機能性重視な感じ。

「もしやこれは何かのイベント…?」と思って、その場でググってみたら、この日(2013年8月2日)は、国営ひたち海浜公園にて開催の「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」の初日だということが分かり、納得!

 

自分にとっては全くと言って良いほどに縁遠いイベントですが(でも1度行ってみたい)、無縁だっただけに新たな世界をほんの少し垣間見た気分になれました。

景色だけでなく、人々の様子を見ることで未知の世界を知る…それも旅の魅力のひとつなのかも知れません。

 人の数はものすっごい想定外でも、予定していた列車自体は定時通りに動いてくれていたので、「実害」には値しないレベルだと考えています。

 

 

…とは言え、想定外のに耐えかねて、途中の取手駅にて急きょ下車。

この駅で降りたのは約5年振りで、関東鉄道常総線の沿線にあった親戚の家に行く途中で何度か降りたことがありましたが、ひとりで来たのは初めてで、ちょっぴり違和感を覚えていました。

 

駅西口から出て目の前に見える看板の、実現させよう、常磐線の東京駅乗り入れ!という文言が、令和の現代となっては古き良き時代を感じさせますね(どこが)

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駅近のどこかで落ち着きたいと思って、駅西口側にあるスタバに立ち寄りました。

当時この店があったのは「ボックスヒル取手」でしたが、2020年3月に「アトレ取手」に改称されたそうです。へぇ~知らなかった…

個人的に、スタバのメニューの中では「ベーコンとほうれん草のキッシュ」がすごく好きなんですが、今回はお腹は空いていなかったのでホットティーだけにしました。

それにしても、朝早くからオープンしてくれていたのはとても有り難いことです(^人^)

 

…さて、話が脱線しましたが、少し気分転換出来たところで再び常磐線に参戦…じゃなかった、乗車!

 

取手~水戸 直流区間から交流区間へ…

取手~藤代駅間では、前面展望のようなことをしつつデッドセクションを通過する様子を見守りたいと思ったので、先頭車両に乗車することに。

「かぶりつき」はすでに先客がいたので出来ませんでしたが、仕方ないです。そういうことも許せる心がないと旅ってやって行けないと思います。

 

このデッドセクションというものの存在は、かなり前に某テレビ番組で紹介されていたのを偶然見て知りました。

何物なのかは割愛するとして(うまく説明できる自信ないから)、どういうものかを知ってしまうと、あの紅白のシマシマの看板の所を通る度にハラハラしますよね…え、しない?

 

その後、佐貫~牛久駅間では走行速度が130km/hに達する瞬間を見る事ができました。実は、速度も気になっていたんですよ(笑)

全国を見ても、ここまでの速度で走る普通列車は少ないので、珍しいものを体感できた気分になって、心の中でウェーイ!!と興奮していました♪

 

 

土浦駅に停車すると列車の切り離しが行われ、15両編成から5両編成での運転に。

切り離しのことを知らなかった(?)10両側の乗客が大勢、押し寄せるようにホームに出るなり5両側に向かっていて、切り離し作業の係員たちもビックリしていた様子でした。

自分は5両側にいたものの、ここでもに圧倒されて列車を出て、一旦改札外へ退避…

 

駅前では、宇宙アサガオと書かれたアサガオが栽培されていました。

蔓が宇宙まで届く長さまで成長したがっていそうな程にニョキニョキと。

素敵な花色で可愛らしかったです。

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その後も駅前のあちこちを歩いていたら、「土浦市は、れんこん生産日本一」と書かれた看板も見かけ、「へぇ~そーなのかー」なんて思ったり。 

レンコンは、子どもの頃は少し苦手でしたけど、今となっては味噌汁や、おでん、炊き込みご飯に入っていても美味しくいただけるようになりました。

鉄道をイメージしたとあるお弁当でも、レンコンがSLの動輪に見立てて入れられているのを見たことがあります。あのお弁当、美味しかったからまた食べてみたい…!

 

元々は上野~水戸を途中下車なしで乗るはずだったのに、すでに予定外の下車が2回も。

この旅をして7年が経とうとしていますが、この頃は本当に怖いもん知らずだったとつくづく思いますよ、ええ。。。

 

 

水戸 気になるタワーをひと目見に

水戸駅に到着後、北口を出ると光圀様と助さん格さんがお出迎え。

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駅前を見渡している内に、売上本数が300万本を突破したことで「茨城県の人全員が持っている計算になる」と言っていた、モンハンのコマーシャルを連想したのですが…知らない人はスルーしてもらって良いです(汗)

 

さて、先ほどの途中下車とは異なり、水戸駅で下車したのは当初の予定内でした。

と言うのは、駅から歩いて20分ほどの場所にある、水戸芸術館のシンボルタワーを見てみたかったのです。※個人差があります。

 

100メートルもの圧倒的な高さと、遠めから見ても「何だアレは!?」と思わせる独特の形状に惹かれて、間近で見てみたいと前々から思っていました。

上の方には展望室があり、一般人でも有料で中に入って昇れたようですが、昇降に時間がかかりそうだと思って、今回は真下から覗くだけで満足。実際、エレベーターの速度がゆっくりだというレビューは見たことあるし…

次に行った時は昇ってみようっと。

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駅まで戻ろうと、黄門さん通りを歩いていたらバス停を発見し、「あわよくば、もうすぐバスが来るか…」なんて思っていたら何と、すぐにバスが到着!もちろん乗りました!(笑)

 

水戸駅に戻り、再び常磐線ホームへ向かう途中で、水郡線の発車案内を見かけたんですが、

常陸大子常陸大宮が並んでいて、「似たような行き先が多いから慣れていない人大変そう」なんて勝手に思いました。

これらに加えて、常陸太田という紛らわしそうな行き先がもうひとつある上に、常磐線と比べても運行本数がかなり少ないので、利用することがあればちょっと気を付けた方が良いかも知れませんね…なんて。

 

水戸~いわき~小野新町 非日常に心躍らせ

いわき行きの列車は、先ほどまでの列車と比べものにならないくらい空いていました。

区間によっては1両あたり10人もいなかったような?いわゆる、空気輸送に近い状態。。。

 

この区間で乗車した車両は211系によく似た顔の415系1500番台で、フカフカというより少しくたびれた感触の座り心地。個人的には好みです。

駅間がやや長い区間があり、そこそこスピード感もあり、海も時々チラッと見えて、乗っていてなかなか楽しかったという感想。海無し県出身者としては、海が見えるだけで興奮しちゃう

外に見えたハワイアンズの看板を見て「遠くまで来ちゃったなぁ」と感じながら…

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いわき駅で下車した頃には12時台。丁度お昼どきということで、駅のすぐ近くにある半田屋にて、オムライスをいただきました。

お手頃価格と美味しさで幸せな気持ちに(*´ω`) 

この日のいわきは大宮などと比べて肌寒く感じたので、温かい味噌汁が付いてきたのも嬉しかったです。

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昼食を食べ終えて、しばらく駅の付近をのんびり散策した後、磐越東線に乗車。 

気動車の乗車は、取手駅の部分でも書きましたけど関東鉄道での乗車以来5年振りでした。

慣れない音や振動、車内の雰囲気に戸惑いながらも、未知の世界を見に行くことへの期待の方が大きかったです。

 

小川郷駅に停車中、線路の外に古びた客車のようなものを発見!

調べたところ、ナヤ11-2という車両だそうで、役目を終えてレールから降ろされてもなお、1日数本走る列車たちをひっそりと見守り続けています。

姿は姿でも、「定められた場所しか通れないレールから解放された」という意味では、前よりもラクになれたのかな?なんて思ったり。

現役時代の活躍ぶりをロクに知らない身が言うのは変かも知れませんが、おつかれさまでした…

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本来はストレートに郡山駅まで乗車する予定でありましたが、唐突に「途中駅で降りてみたい」と思い、乗り換え案内で後続列車を調べた上で小野新町駅で下車。

はい、予定外の途中下車3回目~

下車したことを後悔はしていなくても、予想以上に駅前の人の気配が少ないことに不安を感じていた記憶があります…。

ただ、どうあがいても列車は来ないし、ましてや時間の進みを早くする呪文を使える訳でもないので、次の列車が来るまで暇つぶしに駅周辺を散策してみました。

 

散策中、地元の人に突然「おや、珍しいね」と声をかけられました。

内心ちょっとビックリしながらも、好意的な雰囲気だったので話し相手になることに…。

埼玉から18きっぷで旅をしていることを話すと、18きっぷに興味を持ってくれて、「こんな便利なきっぷがあるんだねぇ」と言われました。 

この場で10分くらいは話していた記憶があり、楽しい時間を過ごせたと思っています。

あの人、いまも元気にしているかな…

 

その後、散策を続けていると「こまち桜回廊」と書かれた看板が…!

この辺りは小野小町に縁のある地だそうで、こうした名前になっているみたいですが、名前と言い看板の色と言い、E6系の連想不可避でした。。。

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この他には、「リカちゃんキャッスル」なるものも見つけて、中の様子がとっても気になりましたが、建物をチラッと見たのみで満足。

さすがに中に入る勇気はありませんでした(笑)

 

 

小野新町~郡山~大宮 家に帰るまでが旅

1時間半の散策の後、郡山行きの列車が入線するなり、神降臨キター!!と言わんばかりに大げさに嬉しくなっていました。列車が来ないのが心細かったもので…。

旅慣れた今となっては、待ち時間を心細く思うことには共感し難いですが、当時の自分にとっては列車が1時間以上来ないことを想像し難かったんです(笑)

待ち時間の1時間を楽しめるか、つらいとしか思えないかは、鉄道旅を続ける適性があるかの分岐点かも知れません。1時間待ちの路線なんて全国見渡せばたくさんあるからね

 

小野新町郡山駅間の列車内では、流れる景色をボーっと見続けることが多かったです。

一見同じような景色でも、普段見慣れない建物や植物とすれ違う度に新鮮味を感じられて、飽きることはありませんでした。

途中で停車した菅谷駅駅名標の周りに、色んな種類の花たちが植えられていたのも印象的で、思わずパチリ!夏らしくて素敵です…!

他の季節には他の植物を楽しめそうで、リピート欲をくすぐられるかも知れません。

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終点の郡山駅に到着後、当初乗車を予定していた黒磯行きの列車をあと数秒差で乗り逃したため、仕方なく次の列車を待つ事に。

こういうことも自己責任と捉えて、落ち込まず、どうするべきかを考えることが大切ですね。

 

ひとまずは後続の列車の時刻を確認した上で、時間が近くなるまで待合室のベンチに座ったり、ホームをのんびり歩いたり、列車の連結シーンを眺めたりして過ごしていました。連結シーンって浪漫を感じますよね…

水郡線のホームまで足を運んでみたら、ちょうど水戸行きの列車が入線していて、「もしやこれに乗れば巻き返せる…?」とアホなことを一瞬考えたものの、この列車に乗ると帰宅時刻が大幅に遅れると分かるや否や、即諦めました(笑)

 

 

その後、黒磯行きの1本前の新白河行きに乗車。

後続の黒磯行きに乗車しても黒磯駅に到着する時間は同じですが、少しでも早く先に旅のゴールに近付きたいという、気休めの気持ちゆえの乗車でした。

 

ここから先も数回の乗り換えをした末、20時44分に大宮駅に到着!

 

 

初めての旅を終えて

都心と同じ感覚で「電車なんてすぐ来るものでしょ?」と気軽に乗り換えようとすると痛恨の一撃を受けることが、よーく分かりました。

ただ、張り切り過ぎていきなり遠方まで足を運ばず、多少道を外してもその日の内に帰れそうな路線を中心にしておいたのは我ながら適切な判断だったと考えています。

また、1本遅い列車に乗っただけでもシワ寄せで2本3本と乗り遅れる、という教訓を得た日でもあり、初めての日のうちに気付けて良かったと思っています。

 

学生時代より鉄道が好きではあっても、色々あって乗り鉄は殆ど出来ず。
それでも、18きっぷで旅をしてみたい、という夢を捨て切れず、社会人になって落ち着いてきた頃になり「いつ行くか?今でしょ!」と意を決して始めたのがこの旅でした。

ちょっぴり遅咲き(?)で、ハチャメチャで、それでいて充実…

様々な学びを得たことで、これからの旅ももっと楽しみたい!とやる気が向上した1日でした。

 

 

乗車した車両

サハE231-1118(大宮~上野)

クハE531-10(上野~取手)

クハE531-1007(取手~土浦)

クハE530-21(土浦~水戸)

モハ415-1530(水戸~いわき)

キハ112-102(いわき~小野新町)

キハ111-107(小野新町~郡山)

クハ700-1508(郡山~新白河)

モハ719-36(新白河~黒磯)

クハ210-3033(黒磯~宇都宮)

モハE231-1056(宇都宮~大宮)

 

今回はここまで!

最後までお読みいただきありがとうございましたm(_ _)m

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